日商簿記3級の過去問・予想問題の使い方
簿記3級の問題演習の学習では、教材を読むだけで分かったつもりになりやすいものです。例題を確認した後に、自分で仕訳や計算を再現する時間を作る必要があります。
この記事では、簿記3級受験者が簿記3級の問題演習に取り組むときの順番と、学習を続けるための具体的な方法を紹介します。過去問を意識し、理解と問題演習を往復しながら進めましょう。
簿記3級の問題演習を学ぶ前に押さえたい簿記の基本
簿記では、一つの取引を借方と貸方の二つの面から記録します。最初は左右を機械的に覚えるのではなく、現金や商品、借入金などが増えたのか減ったのかを考え、該当する勘定科目へ置き換えてください。
仕訳は最終目的ではありません。仕訳帳から総勘定元帳へ記録が移り、試算表で集計され、決算整理を経て財務諸表につながります。今学んでいる操作が全体のどこにあるかを確認すると、論点同士の関係を理解しやすくなります。
学習ポイント1:基礎学習後に解く
テキストを読んだら、例題の解答を隠して同じ処理を再現します。勘定科目を選んだ理由と、借方・貸方のどちらに記入した理由を短く説明できるか確認しましょう。
間違えたときは答えだけを書き直さず、取引の読み違い、勘定科目の判断、金額計算、転記のどこでずれたかを分類します。原因を残すと、次の復習範囲が明確になります。
学習ポイント2:間違いを論点別に分ける
簿記の問題は、前の処理が後の計算へ影響します。各手順で借方合計と貸方合計、金額の転記先、期首と期末の区別を確認してください。途中の計算やメモを一定の位置へ書くと見直しやすくなります。
一度に多くの論点へ進むより、基本仕訳、個別問題、総合問題の順に段階を上げます。正解できた問題も、数日後に解き直して自力で再現できるか確認します。
学習ポイント3:本番時間で解き直す
本番を意識した演習では、問題ごとの時間を記録します。難しい問題で止まり続けず、得点できる部分を先に処理する順番を決めてください。演習後は点数だけでなく、時間を失った箇所も振り返ります。
同じ形式を繰り返すときは、答えの暗記にならないよう、数字や取引内容が異なる類題も使います。処理の理由を説明できれば、初めて見る問題にも対応しやすくなります。
簿記学習を続ける一週間の例
- 月・火:新しい論点の説明と例題を確認する
- 水・木:基本問題を何も見ずに解く
- 金:間違えた仕訳や計算だけを復習する
- 休日:複数論点を含む問題を時間を計って解く
毎日長時間確保できなくても、仕訳を数問解く日と総合問題へ取り組む日を分ければ継続できます。学習を始める前に、その日に終える問題番号まで決めておきましょう。
間違いノートは短く作る
問題文をすべて写す必要はありません。「売掛金と売上を逆にした」「減価償却の期間を取り違えた」など、原因と正しい判断を一行で記録します。試験前には、この記録だけを見直して同じミスを防ぎます。
今日から始めること
まずは基礎学習後に解くことから始めてください。学習後に、何も見ずに一問解けるか確認します。できなかった場合も、原因を一つ特定できれば次の学習につながります。
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