「模試を受けたけれど、結果を見て終わっている」
「偏差値だけ確認して復習していない」
「解説を読んでも、次の模試でまた同じように間違える」
「模試の復習をしたいけれど、問題数が多すぎて全部やり直せない」
高校生にとって模試は、単に現在の偏差値を確認するためのものではありません。
本当に大切なのは、
模試で見つかった弱点を、普段の勉強へ戻すこと
です。
模試を受けると、
- 英単語が足りない
- 英文を読む速度が遅い
- 数学の公式は知っているが使えない
- 時間配分を間違えた
- 古文単語が不足している
- 理科の計算で止まった
- 社会の資料問題に弱い
など、自分の現在地が見えてきます。
しかし、
偏差値を見る
↓
良かった・悪かった
↓
終了
では、せっかくの模試を十分に活用できません。
模試は、
弱点を発見するための診断テスト
として使います。
一行まとめ
模試は点数を見るものではなく、次に何を勉強するか決めるために使う。
模試を受ける目的は「判定」だけではない
模試を受けると、どうしても気になるのが、
- 偏差値
- 志望校判定
- 校内順位
- 全国順位
です。
もちろん重要な情報です。
しかし、それだけを見ていると、
なぜその点数だったのか
が分かりません。
例えば英語が50点だった場合でも、原因は人によって違います。
生徒A
英単語が分からなかった。
生徒B
単語は分かるが、英文構造を取れなかった。
生徒C
長文は読めたが、時間切れになった。
生徒D
設問の根拠を誤った。
同じ50点でも、次に行う勉強はまったく違います。
模試の本当の価値は「弱点の発見」
模試には、
- 定期テストより範囲が広い
- 複数単元が混ざる
- 初めて見る問題が多い
- 制限時間がある
という特徴があります。
そのため、
学校問題集では解けるのに模試では解けない
ということが起こります。
これは悪いことではありません。
むしろ、
自分が一人で解法を選べない部分が見つかった
ということです。
模試は、弱点発見装置として使えます。
模試が返ってきたら最初に何を見る?
いきなり解説を最初から全部読む必要はありません。
まず見るのは、
- 得点
- 大問ごとの正答率
- 自分が間違えた問題
- 正解したが迷った問題
- 時間が足りなかった部分
です。
特に、
正解した問題
もすべて完成扱いしないことが重要です。
正解でも「危ない問題」がある
例えば、
- 勘で当たった
- 消去法で偶然当たった
- 時間がかかりすぎた
- 公式を思い出せず迷った
- 英文の意味は分からないが選択肢で当てた
場合です。
これらは次の模試で失点する可能性があります。
そのため、模試でも、
- ○
- △
- ×
に分けます。
○
迷わず、自力で根拠を説明できた。
△
正解したが、
- 迷った
- 時間がかかった
- 根拠が曖昧
- 勘が入った
問題。
×
- 間違えた
- 解けなかった
- 時間切れ
- 解説を見ないと分からない
問題。
模試復習の基本
×だけではなく、△も復習する。
模試復習で一番重要なのは「なぜ間違えたか」
不正解の問題を、
解けなかった問題
としてまとめるだけでは不十分です。
間違いの原因を分けます。
1.知識不足
必要な知識を知らなかった。
例えば、
- 英単語を知らない
- 数学公式を忘れた
- 古文単語を知らない
- 化学反応式を覚えていない
- 歴史用語を知らない
場合です。
対策
普段使っている教材の該当範囲へ戻ります。
2.理解不足
知識は見たことがあるが、意味を理解できていません。
例えば数学で、
判別式の公式は覚えている
けれど、
いつ使うのか分からない
状態です。
対策
公式・文法・制度などを、使用条件とセットで確認します。
3.判断不足
知識も理解もあるのに、問題を見て使えませんでした。
高校数学では特に多いです。
例えば、
平方完成はできる
しかし、
この問題で平方完成を使う
と判断できない。
対策
単元名が書かれていない混合問題を解きます。
4.読み違い
問題文を正確に読めなかった場合です。
例えば、
- 「誤っているもの」を選ぶのに正しいものを選んだ
- 条件を一つ見落とした
- 英語の設問を誤解した
- 数学の定義域を見落とした
などです。
対策
問題文中の条件へ印を付ける習慣を作ります。
5.処理ミス
理解はしているものの、
- 計算
- 符号
- 転記
- 単位
- マーク
などで間違えた場合です。
対策
「次は気をつける」ではなく、行動を変えます。
例えば、
符号ミス
↓
括弧を外す式を一行増やす
という形です。
6.時間不足
最後まで到達できなかった場合です。
ただし、
時間不足=解く速度だけの問題
とは限りません。
原因として、
- 一問に固執した
- 英単語処理が遅い
- 計算が遅い
- 問題の取捨選択ができない
- 見直しに時間を使いすぎた
などがあります。
時間不足もさらに分解します。
7.本番で思い出せなかった
家では解けるのに模試では出てこなかった場合です。
これは、
知識を見れば分かる
状態から、
自分で思い出せる
状態への練習が不足している可能性があります。
対策
教材を閉じて、
- 公式
- 文法
- 解法
- 用語
を思い出す練習を増やします。
模試復習の基本手順
模試が返却されたら、次の順番がおすすめです。
得点・判定を見る
↓
○・△・×へ分類
↓
△・×の原因を分ける
↓
解説を確認
↓
普段の教材へ戻る
↓
基本問題を解く
↓
模試問題をもう一度解く
↓
数日後に再確認する
重要なのは、
模試だけを何度も解く
ことではありません。
模試から普段の教材へ戻る
例えば数学で二次関数の問題を間違えたとします。
模試の難しい問題だけを何度も読むより、
二次関数
↓
平方完成
↓
最大・最小
↓
定義域
など、基礎教材へ戻ります。
そして基本問題が解けることを確認してから、模試へ戻ります。
一行まとめ
模試で間違えたら、模試の解説だけで終わらず、普段の教材の該当単元へ戻る。
模試の問題を全部復習する必要はない
模試は問題量が多いため、
全問題を最初から解き直す
と非常に時間がかかります。
基本的には、
- △
- ×
- 時間切れ
- 正答率が高いのに落とした問題
を優先します。
優先順位が高い問題
特に重要なのは、
周囲の受験生が比較的取れているのに、自分が落とした問題
です。
難問を落としても大きな問題ではない場合があります。
それより、
基本問題・標準問題の取りこぼし
のほうが優先度は高いです。
難問を全部理解しようとしなくてよい
模試には、現在の自分には難しすぎる問題もあります。
例えば数学で、
- 正答率数%
- 解説を読んでもかなり難しい
- 志望校でも優先順位が低い
問題なら、今すぐ完全に理解する必要がないこともあります。
その時間で、
基本問題を取りこぼさない
ことを優先します。
英語模試の復習方法
高校生の英語では、間違いを細かく分けます。
英単語不足
知らない単語へ印を付けます。
ただし、模試に出た単語だけを専用ノートへ大量にまとめるより、普段の単語帳に存在するなら単語帳へ戻ります。
文法不足
文法問題なら、
なぜ正解か
なぜ他の選択肢は違うか
まで確認します。
答えだけ覚えないことが重要です。
英文構造を取れない
長文で意味が取れなかった文について、
- 主語
- 動詞
- 目的語
- 補語
- 修飾部分
へ分けます。
特に動詞を確認します。
さらに、
- 自動詞
- 他動詞
- 前置詞
- 目的語
の関係も見ます。
長文内容を理解できない
一文ずつは読めるのに文章全体が分からない場合は、
- however
- therefore
- because
- for example
などの接続表現や、段落ごとの主張を確認します。
設問で間違えた
本文は読めているなら、
設問根拠をどこから取ったか
を確認します。
英語模試の復習手順
単語
↓
一文構造
↓
段落
↓
設問根拠
の順で原因を探します。
数学模試の復習方法
数学では、正しい答えを見る前に、
自分がどこで止まったか
を確認します。
公式を知らない
基礎知識へ戻る。
公式は知っているが使えない
条件と公式を結びつける。
最初の一手が出ない
典型問題を確認する。
途中までできた
その地点から必要な知識を確認。
計算ミス
ミスの種類を記録。
数学模試の一行まとめ
解答全体を覚えるのではなく、自分が止まった一行前へ戻る。
国語模試の復習方法
国語は、
解説を読んで「なるほど」で終わる
ことが多い科目です。
しかし重要なのは、
自分の選択肢と正解選択肢の違い
を確認することです。
現代文
間違えた問題について、
- 本文根拠はどこか
- 自分の選択肢のどの部分が違うか
- 選択肢に言いすぎがなかったか
- 主語が変わっていなかったか
を確認します。
古文
古文は、
- 古文単語
- 助動詞
- 敬語
- 主語
- 内容理解
へ分けます。
「古文が苦手」で終わらせないことが重要です。
漢文
- 句法
- 返り点
- 語彙
- 主語
- 内容
を確認します。
理科模試の復習方法
理科では、間違いを、
- 用語
- 現象理解
- 公式
- 計算
- 実験
- グラフ
- 考察
へ分けます。
例えば物理で間違えた場合、
公式を知らない
のか、
公式は知っているが条件を判断できない
のかで対策は変わります。
化学でも、
化学式を知らない
のと、
モル計算で止まる
のでは違います。
社会模試の復習方法
社会では、間違えた用語だけを覚えて終わらせないことが重要です。
歴史
背景 → 出来事 → 結果
へつなげます。
地理
場所 → 気候・地形 → 産業・人口
へつなげます。
公民
制度の目的 → 主体 → 仕組み → 具体例
へ整理します。
模試では資料問題も多いため、用語だけでなく資料の読み方も確認します。
模試が返ってきた当日に全部復習しなくてよい
模試の復習はかなり重い作業です。
一日ですべて終えようとすると、途中で疲れます。
例えば、
1日目
英語。
2日目
数学。
3日目
国語。
4日目
理科・社会。
と分けても構いません。
重要なのは、
模試を放置しない
ことです。
おすすめは48時間以内に一度開くこと
模試を受けてから長期間放置すると、
なぜその答えを選んだか
を忘れてしまいます。
そのため、問題冊子を持ち帰れる場合は、できるだけ早く、
- 迷った問題
- 時間切れ問題
- 全く分からなかった問題
へ印を付けます。
成績表が返るまで待たずにできることもあります。
模試後に作るべきものは「反省文」ではない
模試結果が悪いと、
次からもっと頑張る
毎日3時間勉強する
という反省をしがちです。
しかし、これでは具体性がありません。
例えば、
悪い振り返り
英語が悪かったので英語を頑張る。
良い振り返り
長文第3問で時間切れ。
原因は単語処理が遅かった。
今週は単語帳の△を毎日確認する。
という形です。
模試後は「次の行動を1つ」決める
模試で弱点が10個見つかっても、一度に全部直そうとしないことです。
まず一番大きなものを選びます。
例えば、
英単語不足
が最大なら、翌週は英単語を優先。
数学なら、
二次関数の基本不足
が最大なら、そこへ戻ります。
一行まとめ
反省点を増やすより、次に変える行動を一つ決める。
偏差値が下がったときの考え方
偏差値が下がると不安になります。
しかし、一回の模試だけで、
学力が下がった
と断定する必要はありません。
確認したいのは、
- 問題との相性
- 未習範囲
- 時間配分
- ケアレスミス
- 前回との出題範囲の違い
などです。
重要なのは、数字そのものより、
何が原因だったか
です。
志望校判定が悪かったとき
判定が悪かった場合も、
無理だ
と即断するのではなく、差を分解します。
例えば、
- 英語+20点
- 数学+10点
- 国語+5点
が必要なら、
どの科目でどこまで伸ばすか
を考えます。
ただし、受験までの期間・現在の学力・入試科目によって現実的な戦略は異なります。
判定が良かったときも復習する
A判定や高偏差値だったからといって、復習不要ではありません。
むしろ、
△だった問題
を確認します。
高得点だった生徒ほど、
- 難問
- 時間配分
- 小さな理解不足
が次の伸びしろになります。
高1の模試復習
高1では、偏差値以上に、
中学校内容から高校内容への移行で何が抜けているか
を見ることが重要です。
特に、
英語
- 英単語
- 中学文法
- 主語・動詞
- 自動詞・他動詞
- 文型
数学
- 展開
- 因数分解
- 方程式
- 二次関数
などを確認します。
高1なら、基礎へ戻る時間も十分取りやすいです。
高2の模試復習
高2では、大学受験を意識し始めます。
模試から、
- 文系・理系科目の弱点
- 高1範囲の穴
- 英語基礎
- 数学基礎
- 志望校との差
を確認します。
特に、
高3になったらやる
と後回しにせず、高2のうちに基礎の穴を減らすことが重要です。
高3の模試復習
高3は、残り期間が限られます。
そのため、
全弱点を完璧に直す
より、優先順位が重要になります。
見るのは、
- 志望校で必要な科目
- 配点
- 現在の得点
- 基本問題の取りこぼし
- 短期間で改善できる部分
です。
模試結果から、
次の一か月で何を変えるか
を決めます。
模試と過去問の違い
模試は、
幅広い受験生の現在地を比較する
のに役立ちます。
一方、志望校の過去問は、
実際の入試形式へ対応できるか
を見るために使います。
受験が近づくほど、
模試で全体確認
+
過去問で志望校対策
を組み合わせます。
模試復習に時間をかけすぎない
模試復習は重要ですが、何日も模試だけに使う必要はありません。
目的は、
模試を完璧にする
ことではありません。
普段の勉強を修正すること
です。
例えば、
模試で英文法が弱いと分かったら、
その後一週間、英文法問題集の△×へ戻る
ほうが重要です。
模試専用ノートは必要?
必須ではありません。
作るなら、問題・解説を丸写しするのではなく、
| 科目 | 問題 | 原因 | 戻る場所 | 次回 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 長文3 | 単語不足 | 単語帳 | 1週間後 |
| 数学 | 大問2 | 最初の一手 | 二次関数例題 | 3日後 |
くらいで十分です。
目的はノート作成ではなく、
次に戻る教材を明確にすること
です。
模試復習でやってはいけないこと
偏差値だけ見る
次の行動が分かりません。
解説を読んで終える
自力で再現できません。
全問題を最初から解き直す
時間を使いすぎます。
難問ばかり復習する
基本問題の取りこぼしが残ります。
間違いを全部「勉強不足」にする
原因が分かりません。
復習ノートをきれいに作る
問題演習時間が減ります。
一回解き直して終える
数日後にも再確認します。
模試復習のおすすめ3段階
1回目
模試直後。
- △・×を確認
- 間違い原因を分類
2回目
普段の教材で基礎を補強。
3回目
数日〜1週間後に模試問題へ戻る。
これで、
分かった
から、
自力で解ける
へ変えていきます。
部活動が忙しい高校生の場合
模試翌日に長時間復習できなくても構いません。
例えば、
月曜日
英語30分。
火曜日
数学30分。
水曜日
国語20分。
木曜日
理科・社会。
週末
△・×を再確認。
と分けます。
大切なのは、模試結果を机の中へしまわないことです。
模試結果を保護者が見るとき
保護者は、
偏差値が下がった
だけで責めないことが重要です。
確認したいのは、
- どの科目が変化したか
- 基本問題を落としているか
- 時間不足だったか
- 復習する場所が決まったか
です。
保護者の声かけ
避けたい
偏差値下がってるじゃない。
変えるなら
今回、どこが一番もったいなかった?
避けたい
この判定じゃ無理じゃない?
変えるなら
次の模試までに一番変えられそうなのはどこ?
避けたい
全部復習しなさい。
変えるなら
まず一番優先する問題はどれ?
です。
高校生の模試復習チェックリスト
- 偏差値だけで終わっていない
- ○・△・×へ分類した
- 正解でも迷った問題を△にした
- 間違い原因を分類した
- 知識不足と判断不足を分けた
- 時間不足の原因まで考えた
- 正答率の高い問題の失点を優先した
- 難問を全部復習しようとしていない
- 普段の教材へ戻った
- 解説を閉じて解き直した
- 数日後にも再確認した
- 英語は単語・構造・設問へ分けた
- 数学は止まった工程を確認した
- 国語は本文根拠を確認した
- 理科・社会も失点原因を分けた
- 次に変える行動を決めた
最終まとめ
模試を受ける目的は、
自分の頭の良さを判定すること
ではありません。
現在地を測り、次に勉強する場所を見つけること
です。
基本の流れは、
模試を受ける
↓
○・△・×へ分ける
↓
間違い原因を分類する
↓
基礎教材へ戻る
↓
類題を解く
↓
模試へ戻る
↓
数日後に再確認する
です。
模試は、
受けた回数
より、
受けたあとに勉強方法をどれだけ修正したか
で価値が変わります。
水戸市で高校生の模試復習・大学受験対策ができる塾を探している方へ
学習塾フィンランドでは、今後特に高校生指導を重点的に強化しています。
高校生については、
- 模試復習
- 定期テスト
- 高校英語
- 高校数学
- 英検
- 大学受験
- 参考書学習
- 過去問
- 学校授業の学び直し
などに対応します。
模試についても、
偏差値を見て終わる
のではなく、
模試答案を見る
↓
間違いを分類
↓
停止地点を確認
↓
普段の教材へ戻る
↓
類題を解く
↓
次の模試で確認
という形で使います。
学習塾フィンランドが向いている高校生
- 模試を受けっぱなしにしている
- 模試の復習方法が分からない
- 定期テストは取れるが模試が取れない
- 英語長文で時間切れになる
- 数学の最初の一手が出ない
- 志望校判定を上げたい
- 高1・高2から大学受験を始めたい
- 高3で勉強の優先順位を決めたい
- 参考書と模試をつなげてほしい
- 少人数で答案を見てほしい
水戸市で高校生の模試・定期テスト・大学受験をまとめて相談したい方は、学習塾フィンランドまでご相談ください。

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