【勉強が嫌いになるタイミング】子どもが「できない自分」を守るために勉強を避ける理由

「以前は勉強していたのに、最近は机に向かわなくなった」

「勉強の話をすると、すぐに怒ったり黙ったりする」

「宿題を始めるまでに何時間もかかる」

「うちの子は、もともと勉強が嫌いなのではないか」

このように悩んでいる保護者の方は少なくありません。

しかし、子どもが生まれつき勉強を嫌っているとは限りません。

幼い子どもは、本来、

  • 知らないことを質問する
  • 新しい言葉を覚える
  • できなかったことへ挑戦する
  • 自分で発見したことを話す

といった学びを自然に行っています。

それにもかかわらず、成長するにつれて「勉強が嫌い」と言うようになるのは、勉強そのものではなく、勉強に伴う苦痛や失敗体験を避けるようになるからです。

学習塾フィンランドでは、勉強嫌いを本人の性格や意志の弱さだけで判断せず、

いつから、何がきっかけで、勉強するとどのような気持ちになるようになったのか

を確認することを大切にしています。

子どもは最初から勉強嫌いではない

小さな子どもは、分からないことがあると何度も質問します。

「これは何?」

「どうして?」

「やってみたい」

この行動は、学習そのものです。

ところが学校生活が始まると、学びに次の要素が加わります。

  • 正解と不正解
  • 点数
  • 順位
  • 制限時間
  • 宿題
  • 周囲との比較
  • 先生や保護者からの評価

学ぶことが、

知る楽しさ

ではなく、

間違えないこと、怒られないこと、周囲に遅れないこと

へ変わると、勉強に対する感覚も変化します。

勉強嫌いは、学ぶ意欲がなくなったというより、学習場面で傷つかないための防御反応である場合があります。

勉強が嫌いになる代表的なタイミング

1.授業が分からなくなったとき

勉強嫌いが始まりやすいのは、授業内容が理解できなくなったときです。

最初は少し分からないだけでも、そのまま授業が進むと、分からない部分が積み重なります。

例えば数学では、

正負の数
↓
文字式
↓
方程式
↓
比例・反比例
↓
関数

のように、前の単元が次の単元の土台になります。

方程式が十分に理解できていなければ、その後の関数や文章題でもつまずきやすくなります。

英語も同様です。

be動詞・一般動詞
↓
疑問文・否定文
↓
時制
↓
不定詞・動名詞
↓
関係代名詞

という積み重ねがあります。

途中が抜けたまま現在の学年の内容を勉強しても、本人には説明が理解できません。

それでも周囲から、

「ちゃんと授業を聞きなさい」

「もっと集中しなさい」

と言われると、子どもは、

自分は聞いても分からない
勉強してもできない

と思うようになります。

2.努力しても結果が出なかったとき

子どもが一度テストで悪い点を取っただけで、すぐに勉強嫌いになるとは限りません。

大きな影響を与えるのは、

頑張ったつもりなのに、結果が出なかった経験

です。

例えば、

  • 長時間ノートをまとめた
  • 教科書を何度も読んだ
  • 漢字や英単語を大量に書いた
  • 前日に何時間も勉強した

にもかかわらず、テストで点数が取れなかったとします。

このとき、本人は、

「やり方が合っていなかった」

ではなく、

「頑張っても無駄だった」

と考えてしまうことがあります。

努力と成果が結びつかない経験が続くと、次第に努力すること自体を避けるようになります。

3.周囲と比較されたとき

子どもは、周囲との比較によって自分の能力を判断することがあります。

例えば、

  • 兄や姉はもっと点数が高かった
  • 同じクラスの子は一回で覚えられる
  • 友達は塾へ行かなくてもできている
  • 平均点より下だった
  • 順位が下がった

といった比較です。

保護者が励ますつもりで、

「○○ちゃんは毎日勉強しているよ」

「お兄ちゃんは、この学年のときもっとできた」

と言っても、本人には、

自分はあの人より劣っている

というメッセージとして伝わる場合があります。

比較が続くと、勉強は成長するためのものではなく、自分の価値を測られるものになってしまいます。

4.間違えたときに責められたとき

勉強には間違いがつきものです。

むしろ、間違えた場所が分かるからこそ、次に覚えるべきことが見つかります。

しかし、間違えるたびに、

  • どうしてこんな問題もできないの
  • 前にも教えたでしょう
  • ちゃんと考えたの
  • 何回言えば分かるの

と言われると、子どもは間違いを見せなくなります。

すると、

  • 分からないのに質問しない
  • 宿題の答えを写す
  • テストを隠す
  • 難しい問題を避ける
  • 勉強そのものから逃げる

という行動につながることがあります。

これは、やる気がないのではありません。

間違えて傷つくことを避けている

可能性があります。

5.宿題が多すぎて終わらなくなったとき

宿題は、学習内容を定着させるために必要です。

しかし、本人の学力や生活に合わない量を課されると、勉強に対する負担が大きくなります。

例えば、30分で終わる想定の宿題でも、基礎が抜けている子には2時間以上かかることがあります。

毎日、

学校から帰る
↓
宿題が終わらない
↓
自由時間がなくなる
↓
睡眠時間が遅くなる
↓
翌日も疲れる

という生活が続けば、勉強が嫌になるのは自然なことです。

宿題をやらないことだけを見るのではなく、

  • 問題が難しすぎないか
  • 量が多すぎないか
  • どこで止まっているか
  • 一人で解ける内容か

を確認する必要があります。

6.勉強の目的が分からなくなったとき

子どもから、

「これを勉強して何になるの?」

と聞かれることがあります。

この言葉を、単なる言い訳として片づけないことが大切です。

本人にとって勉強が、

  • 親に言われるからやる
  • 先生に怒られないためにやる
  • 宿題を提出するためにやる
  • テストで悪い点を取らないためにやる

ものになっている可能性があります。

目的が分からないまま、苦手な作業だけを続けるのは難しいものです。

将来の職業まで明確に決める必要はありません。

まずは、

  • 英語が分かると海外の動画を楽しめる
  • 数学が分かるとゲームやプログラミングにもつながる
  • 国語力がつくと問題文を読みやすくなる
  • 資格があると進路の選択肢が増える

など、本人の興味と学習をつなげます。

7.勉強時間だけを評価されたとき

「今日は3時間勉強した」

という時間は、分かりやすい指標です。

しかし、長時間机に座っていても、

  • 教科書を眺めている
  • ノートを写している
  • 分からない問題で止まっている
  • スマホを触っている

だけかもしれません。

一方、30分でも、

  • 英単語を高速回転する
  • 数学の苦手問題を解き直す
  • 英文法の間違いを分析する

など、集中して学べる場合があります。

時間だけで評価されると、本人は「勉強している姿」を作ろうとします。

大切なのは、

何分座ったかより、何ができるようになったか

です。

8.休むことを認めてもらえなかったとき

学校、部活動、習い事、塾、宿題が続くと、子どもも疲れます。

しかし、休んでいると、

「勉強しなさい」

「スマホばかり見ていないで」

と言われ、安心して休めないことがあります。

疲労が大きい状態では、集中力や記憶力も下がります。

それでも無理に勉強させられると、

疲れていて集中できない
↓
問題を間違える
↓
怒られる
↓
さらに勉強が嫌になる

という循環が起こります。

休息は勉強の反対ではありません。

次に集中するための準備でもあります。

9.自分に合わない勉強法を続けたとき

人によって理解しやすい方法や覚えやすい方法は異なります。

例えば、

  • 書くと覚えやすい人
  • 声に出すと覚えやすい人
  • 図を見ると理解しやすい人
  • 問題を先に解くと理解しやすい人
  • 全体像を見てから細部を学びたい人

がいます。

それにもかかわらず、全員へ同じ方法を求めると、成果が出ないことがあります。

例えば、英単語をすべて10回ずつ書く方法が合わない子にとっては、長時間かかるだけで十分に定着しない可能性があります。

その子には、

単語を見る
↓
意味を口頭で答える
↓
分からない語だけ繰り返す

という高速回転のほうが合うかもしれません。

成果が出ないときは、努力量だけでなく、方法を見直す必要があります。

10.分からないと言えなくなったとき

授業中や家庭学習で、

「分からない」

と言えることは、とても重要です。

しかし、

  • 質問すると怒られる
  • 周囲から笑われる
  • 先生が忙しそう
  • どこが分からないか説明できない
  • 以前質問したときに否定された

という経験があると、質問しなくなります。

分からないことを隠したまま授業が進むと、理解できない内容が増えていきます。

最終的に、

何が分からないのかも分からない

状態になることがあります。

少人数指導では、表情や解答過程を確認しながら、本人が言葉にできないつまずきを見つけることが重要です。

「勉強したくない」は、自分を守る言葉かもしれない

子どもが、

「勉強したくない」

「どうせできない」

「やっても意味がない」

と言ったとき、単なる怠けと決めつけないことが大切です。

この言葉の中には、

  • また間違えるのが怖い
  • 頑張っても結果が出ないのが怖い
  • 親をがっかりさせたくない
  • 自分の能力が低いと認めたくない
  • 何から始めればよいか分からない

という気持ちが隠れている場合があります。

最初から取り組まなければ、できなかった理由を、

勉強しなかったから

にできます。

一生懸命取り組んで失敗するより、勉強しないほうが自尊心を守れることもあるのです。

勉強嫌いになった子に、いきなり長時間勉強させない

勉強への拒否感が強いときに、

「今日から毎日2時間やろう」

と決めても続かない可能性があります。

最初は、勉強に対する成功体験を作ることが重要です。

例えば、

英単語を10語だけ確認する
数学の基本問題を1問だけ解く
音読を3分だけ行う
得意科目から始める

などです。

最初の目標は、長時間勉強することではありません。

勉強を始めても、強い苦痛を感じずに終えられた

という経験を作ることです。

簡単すぎる問題から始めてもよい

現在の学年より前の内容へ戻ることを、恥ずかしいと感じる子もいます。

しかし、勉強嫌いになっているときは、解ける問題から始めることが重要です。

例えば中学3年生でも、英語のbe動詞や一般動詞から戻って構いません。

数学も、小学校の分数や中学1年生の方程式へ戻る場合があります。

解ける
↓
少し自信が戻る
↓
もう一問やってみる
↓
次の内容へ進む

という流れを作ります。

難しい問題へ挑戦する前に、本人が「自分にもできる」と感じる必要があります。

結果より、改善した行動を見る

テストの点数は重要です。

しかし、勉強嫌いを改善する段階では、点数以外の変化も評価します。

例えば、

  • 自分から教材を開いた
  • 10分集中できた
  • 分からないと言えた
  • 間違い直しをした
  • 前回より一問多く解けた
  • 同じミスをしなかった

といった変化です。

点数だけを見ていると、成果が出るまで本人は評価されません。

小さな改善を言葉にすることで、学習行動を続けやすくなります。

褒めるときは、具体的な行動を伝える

「すごいね」「頭がいいね」と褒めることも嬉しいものです。

しかし、勉強法を定着させるためには、具体的な行動を伝える方法が効果的です。

例えば、

昨日間違えた問題を、今日は自分で解けたね

分からないところを質問できたのがよかったね

10分で集中して英単語を回せたね

という伝え方です。

本人が、

何をしたから改善したのか

を理解できると、次回も同じ行動を取りやすくなります。

保護者も不安になって当然

子どもが勉強をしなくなると、保護者も不安になります。

  • このまま成績が下がるのではないか
  • 受験に間に合わないのではないか
  • 将来の選択肢が減るのではないか
  • もっと厳しく言うべきではないか

と考えるのは自然なことです。

その不安から、毎日、

「勉強したの?」

「宿題は終わった?」

と確認したくなることもあります。

しかし、子どもにとって家庭が勉強の監視場所になると、さらに勉強の話を避けるようになる場合があります。

保護者だけで抱え込まず、学校や塾など、家庭外の支援者と役割を分けることも大切です。

勉強嫌いを改善する5つのステップ

1.嫌いになった時期を確認する

いつ頃から勉強を避けるようになったかを考えます。

  • 学年が変わった
  • テストで失敗した
  • 特定の科目が難しくなった
  • 学校や塾の環境が変わった

など、きっかけを探します。

2.つまずいている場所を特定する

現在の学年だけでなく、前の学年の内容も確認します。

3.本人に合う方法へ変える

書く、見る、話す、図にする、高速回転するなど、複数の方法を試します。

4.小さく成功させる

短時間で終わり、自力で正解できる問題から始めます。

5.少しずつ負荷を上げる

成功体験が増えてから、問題数や難度を上げます。

学習塾フィンランドの考える勉強嫌いへの対応

学習塾フィンランドでは、

神授業×神勉強法×少人数

を軸に、勉強量を増やす前に、勉強が嫌になった原因を確認します。

基本的な流れは次のとおりです。

現在の状態を確認する
↓
分からなくなった場所を探す
↓
本人に合う説明方法を選ぶ
↓
解ける問題から始める
↓
小さな成功体験を作る
↓
高速回転で定着させる
↓
少しずつ難度を上げる

間違えたときも、

  • 知識不足
  • 問題文の読み違い
  • 解法を選べない
  • 計算ミス
  • 学習方法が合っていない
  • 疲労や集中力の問題

に分けます。

単に「もっと勉強しなさい」と言うのではなく、勉強できない理由を小さく分解します。

勉強嫌いになるまとめ

勉強が嫌いなのではなく、分からない・失敗する・比較される苦痛を避けている場合がある。

改善の流れは、

責めない
↓
原因を探す
↓
できるところへ戻る
↓
小さく成功する
↓
自分に合う方法で繰り返す

です。

水戸市で勉強嫌いに対応した塾を探している方へ

学習塾フィンランドは、水戸市大工町にある少人数制の学習塾です。

中学生・高校生を中心に、

  • 勉強嫌いへの対応
  • 学習習慣の改善
  • 苦手科目の学び直し
  • 定期テスト対策
  • 高校受験
  • 大学受験
  • 英検対策
  • 高速回転学習
  • スマホを活用した学習

を行っています。

次のような方は、勉強量より先に、学習方法や開始地点を見直す必要があるかもしれません。

  • 勉強の話をすると怒る
  • 宿題を始められない
  • 以前より自信を失っている
  • 間違えることを極端に嫌がる
  • 分からないと言えない
  • 勉強時間の割に成績が伸びない
  • 学校や集団授業の速度についていけない
  • 自分は頭が悪いと言うようになった

無料体験・学習相談

無料相談では、

  • 現在の学年
  • 勉強を嫌がるようになった時期
  • 得意・苦手科目
  • 定期テストや模試の得点
  • 使用している教材
  • 家庭での学習状況
  • 宿題にかかる時間
  • 本人が嫌がる学習方法

などを確認します。

そのうえで、現在の状態に合った学習開始地点と勉強方法を整理します。

水戸市で、勉強嫌いに対応した少人数制学習塾、勉強方法から見直せる塾をお探しの方は、学習塾フィンランドまでご相談ください。

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