「勉強計画を作ったのに、3日で崩れた」
「毎週計画を立て直している」
「計画を作ることに時間を使って、実際にはあまり勉強していない」
「予定より遅れると、一気にやる気がなくなる」
高校生や大学生の勉強では、このようなことがよく起こります。
特に受験や資格試験では、
- 英語
- 数学
- 国語
- 理科
- 社会
- TOEIC
- 英検
- 簿記
- 宅建
- IT資格
など、やることが多くなります。
そのため、
「まず完璧な勉強計画を作ろう」
と考えてしまいます。
しかし、細かい計画を作れば必ず勉強できるわけではありません。
むしろ、
計画を作ることそのものが勉強になってしまう
ことがあります。
学習塾フィンランドでは、最初から完璧な計画を作ることより、
今から何をするか
を明確にすることを重視します。
未来を細かく決めるより、次の一問を決める。
もう少し長くすると、
目標を決める
↓
大まかな順番だけ決める
↓
今日の最初の一問を決める
↓
実際にやる
↓
結果を見て次を変える
です。
なぜ勉強計画は崩れるのか
計画が崩れること自体は、珍しいことではありません。
勉強を始める前には、実際にどのくらい時間がかかるか分からないからです。
例えば、
数学問題集20ページを2時間で終える
と計画したとします。
しかし実際には、
- 簡単な問題が多い
- 想像以上に難しい
- 前学年へ戻る必要がある
- 解説を読むのに時間がかかる
などによって、必要時間は変わります。
つまり、勉強前に作った計画は、
まだ実際の難度を知らない状態で作った予想
でもあります。
最初から正確である必要はありません。
計画を立てすぎる人に起こりやすいこと
1.計画を作って満足する
例えば大学受験で、
月曜日
英単語100語
数学20ページ
英文法30問
古文単語30語
火曜日
長文2題
数学20ページ
世界史30ページ
というような計画を作ります。
表を作り、色分けし、予定を入力していると、
勉強が進んだような感覚
になります。
しかし、実際の得点はまだ変わっていません。
計画は道具です。
計画自体を完成させることが目的ではありません。
2.少し遅れただけで全部崩れる
月曜日に予定していた勉強ができなかったとします。
すると、
月曜分を火曜日へ移す
↓
火曜日分が水曜日へ
↓
水曜日分が木曜日へ
とずれていきます。
そして、
もう計画どおりにできない
となり、計画そのものを放棄します。
これは非常にもったいない状態です。
一日遅れただけなら、
その日の位置から再開すればよい
だけです。
3.計画を守ることが目的になる
本来は、
英語をできるようにする
ことが目的です。
しかし、計画を細かく作りすぎると、
今日予定していた20ページを終えること
が目的になります。
その結果、
- 解説を理解していない
- 答えを写す
- 間違い直しをしない
- ページだけ進める
ということがあります。
重要なのは、
予定どおり進んだか
ではありません。
できる問題が増えたか
です。
4.本当に必要な勉強が後から分かる
勉強を進めると、最初に想定していなかった弱点が見つかります。
例えば高校英語なら、
長文が苦手
↓
長文問題集をやろう
と考えていたのに、実際に解いてみると、
英単語が分からない
↓
主語・動詞が取れない
↓
自動詞・他動詞を理解していない
ということがあります。
その場合、最初の計画を守るより、
英単語・文法へ戻る
ほうが合理的です。
計画は、学習結果に応じて変えてよいものです。
高校生ほど細かい計画を作りすぎなくてよい
高校生は、予定が変動しやすいです。
- 学校課題
- 部活動
- 小テスト
- 定期考査
- 模試
- 学校行事
- 英検
- 大学受験
などがあります。
例えば、
毎日19時〜21時に必ず勉強する
と決めても、部活動や学校課題によって難しい日があります。
そのため、
時刻を完全固定するより、その日に最低限やることを決める
方法も有効です。
高校生の最低ラインを作る
例えば、
最低ライン
- 英単語10分
- 数学2問
- 前日の×を1問
これだけは行う。
余裕がある日は、
標準ライン
- 英単語20分
- 数学30分
- 英文解釈20分
- 学校課題30分
まで進めます。
さらに余裕があれば、
上限ライン
- 長文
- 数学追加演習
- 理科・社会
を追加します。
つまり、
今日は計画どおりできなかった
ではなく、
今日は最低ラインまでできた
と考えます。
高校生
毎日同じ量を求めず、最低ライン+余裕がある日の追加で進める。
大学生も細かすぎる計画は不要
大学生の場合も予定が変わります。
- 大学の授業
- レポート
- サークル
- アルバイト
- 就職活動
- インターン
- 資格試験
などがあります。
大学生が、
月〜日曜日まですべて2時間勉強
と計画しても、実際には変動します。
そのため大学生も、
週間目標+次の行動
くらいで十分な場合があります。
大学生の資格勉強例
例えば簿記2級なら、
今週
商業簿記の問題集を30問進める。
今日
問1〜5。
今日の最低ライン
問1だけ。
これなら、予定が崩れても続けられます。
宅建なら、
今週
宅建業法の過去問100肢。
今日
20肢。
最低ライン
5肢。
という形です。
計画は「日付」より「順番」で作る
細かい日付計画が苦手なら、順番だけ決めます。
例えば英語なら、
英単語1周
↓
中学英文法確認
↓
高校英文法
↓
英文解釈
↓
長文
↓
過去問
です。
数学なら、
教科書例題
↓
基本問題
↓
標準問題
↓
過去問
です。
資格試験なら、
過去問を見る
↓
テキスト確認
↓
過去問
↓
△・×を周回
↓
本試験形式
です。
これなら一日遅れても問題ありません。
次の位置から続けるだけです。
「何日に終える」より「次はどこ」を決める
例えば、
8月10日までに問題集終了
という目標だけだと、今日何をするか分かりません。
一方、
次はP48問3
と決まっていれば、すぐ始められます。
特に重要なのは、
勉強を終えるときに次の開始位置を決めること
です。
終了時
「今日はP47まで終了」
で終えるのではなく、
明日はP48問3から
と決めます。
次の日は、考えずに開けばよくなります。
「何を勉強するか」を毎日考えない
勉強開始前に、
「今日は英語かな」
「数学もやらないと」
「参考書どれにしよう」
と考えているだけで時間が過ぎます。
この判断を前日に終わらせます。
今日の最後
↓
次回の最初の一問を決める
↓
翌日はそこから開始
です。
開始
昨日の自分が、今日の最初の問題を決めておく。
まず1周してから計画を修正する
計画を立てる前に、教材へ一度触れることも重要です。
例えば300ページの問題集を見て、
30日だから一日10ページ
と計算できます。
しかし実際には、
- 既にできるページ
- かなり苦手なページ
- 読むだけでよい部分
- 何度も解く部分
があります。
全部を同じ速度で進める必要はありません。
そこで、
まず1周
↓
○・△・×を付ける
↓
本当の苦手範囲を把握
↓
2周目の計画を作る
とします。
一周目
計画の材料を集める。
二周目
△と×へ時間を集中する。
三周目
残った弱点だけ回す。
つまり、
計画を立ててから勉強するだけでなく、勉強してから計画を作り直す
のです。
「まず1周」と計画は相性がよい
一周すると、
- 教材の総量
- 難度
- 自分の得意範囲
- 苦手範囲
- 一問あたりの時間
が分かります。
そのため、二周目の計画はかなり現実的になります。
これは英単語でも同じです。
1000語を、
一日20語×50日
で完璧に覚えようとするより、
まず1000語を見る
↓
知っている語を外す
↓
知らない300語を周回
したほうが効率的な場合があります。
高速回転と計画は相性がよい
高速回転では、
全体
↓
○・△・×
↓
△・×だけ
↓
さらに残った問題だけ
と学習対象が減っていきます。
つまり、最初から、
この問題集を毎日10ページずつ3周する
と固定する必要はありません。
一周目の結果によって、二周目の量が変わります。
例
一周目100問。
- ○ 60
- △ 25
- × 15
二周目は40問。
二周目終了後、
- △ 12
- × 5
なら、三周目は17問です。
最初から三周目の計画まで作る必要はありません。
受験生は「大きな締切」だけ決める
大学受験では、完全に無計画でよいわけではありません。
大きな期限は必要です。
例えば、
夏まで:基礎
↓
秋:標準問題
↓
秋以降:過去問
といった大枠です。
ただし、
7月23日P31〜40
7月24日P41〜50
7月25日P51〜60
まで何か月も先へ固定する必要はありません。
おすすめは「3階層計画」
高校生・大学生には、次の方法がおすすめです。
1.長期
目標だけ決めます。
例:
○○大学合格
英検2級合格
TOEIC700点
簿記2級合格
2.週間
今週やる範囲を決めます。
例:
英単語1〜500を確認
数学問題集20問
TOEIC Part5を100問
3.現在
今からやる一つを決めます。
英単語101番から
数学P32問4
です。
細かい毎日計画を作らなくても、
長期 → 今週 → 今
の3階層があれば十分動けます。
3階層
目標は遠く、計画は週単位、行動は一問単位。
これは学習塾フィンランドでかなり使いやすい考え方です。
テスト勉強では計画が必要では?
定期テストの場合は締切が明確なので、逆算は必要です。
しかし、それでも細かすぎる計画は不要です。
例えばテスト2週間前なら、
2週間前
学校ワークをまず一周。
1週間前
△と×を二周目。
3日前
まだ解けない問題へ集中。
前日
暗記・間違い問題を高速確認。
という大枠で構いません。
各日の問題数は、実際の進捗を見ながら変えます。
大学受験では計画変更が普通
模試を受けると、
数学を重点的にやる予定だったが、英語のほうが危険
と分かることがあります。
過去問を解いて、
英文法ではなく英単語が最大の原因だった
と分かることもあります。
このとき、
予定を変えたら計画失敗
ではありません。
むしろ、
新しい情報をもとに計画を修正できた
ということです。
大学生の資格試験でも同じ
例えば宅建で、
民法が苦手だから民法を50時間勉強する
と決めたとします。
しかし過去問を解くと、
宅建業法の取りこぼしのほうが大きい
と分かるかもしれません。
その場合は、勉強時間を変更します。
計画を守ることより、
合格に近づくこと
を優先します。
計画を立てない=適当に勉強する、ではない
ここは重要です。
この記事で言っているのは、
何も決めずに好きな問題だけ解く
という意味ではありません。
必要なのは、
ゴール
何を目指すか。
順番
何から進めるか。
現在地
どこまでできているか。
次の行動
今から何をするか。
です。
不要なのは、
何か月先まで一日単位で完璧に固定された予定
です。
計画より重要なもの1.教材を絞る
計画が複雑になる原因の一つが、教材の多さです。
英語で、
- 単語帳2冊
- 文法3冊
- 長文3冊
- 英文解釈2冊
などを使うと、計画も複雑になります。
基本は、
役割ごとに中心教材を1冊
へ絞ります。
2.開始を小さくする
「今日は2時間勉強する」
ではなく、
問1を解く
から始めます。
一問終えたら、そのまま続ければよいのです。
3.○・△・×を付ける
ページ数ではなく、理解度を管理します。
○
もうできる。
△
迷う。
×
できない。
次回は△と×へ進みます。
4.次回位置を残す
勉強を終えるとき、
次回:P53問7
と書きます。
これだけで次回の開始がかなり楽になります。
5.週末だけ修正する
毎日計画を作り直す必要はありません。
例えば日曜日に、
- 今週何ができたか
- △と×は何か
- 来週何を優先するか
だけ確認します。
週次
計画は毎日作らず、一週間に一度だけ修正する。
計画が苦手な高校生の一週間モデル
月曜
英単語+数学。
火曜
前日の△・×+学校課題。
水曜
忙しいので最低ラインだけ。
木曜
数学+英文法。
金曜
一週間の弱点確認。
土曜
長文・数学などまとまった演習。
日曜
一週間の△・×+来週の範囲決定。
細かなページ数は、進行に応じて決めます。
計画が苦手な大学生の一週間モデル
資格試験を例にします。
平日
15〜60分程度で、
- 一問一答
- 過去問
- △・×
を進めます。
土曜
まとまった問題演習。
日曜
失点分析+翌週の範囲決定。
大学のレポートやアルバイトによって曜日を入れ替えて構いません。
「今日できなかった」を翌日に持ち越しすぎない
計画が崩れる人によくあるのが、
月曜日の未消化分を全部火曜日へ追加する
ことです。
すると、
火曜の予定+月曜の予定
になり、さらに厳しくなります。
おすすめは、
残ったものを全部持ち越さず、重要度をもう一度判断する
ことです。
重要なら残す。
重要でなければ捨てる。
計画表は借金帳ではありません。
勉強にも「損切り」が必要
例えば、難しすぎる問題へ1時間使っているなら、一旦飛ばすことも必要です。
△または×を付ける
↓
解説を確認
↓
必要なら基礎へ戻る
↓
後日再挑戦
します。
一問に固執して、他の100問へ触れられないほうが問題になる場合があります。
完璧主義ほど計画を細かくしない
完璧主義の人ほど、
計画どおりにできなかった
ことを失敗と感じます。
そこで、最初から余白を入れます。
NG
7日間すべて予定を入れる。
おすすめ
5日分だけ予定を入れ、2日は調整用にする。
または、
今週30問
だけ決めます。
どの曜日に何問やるかは、その日の状況で調整します。
「無理に計画を立てなくてよい」が向いている人
- 計画を作るのに時間がかかる
- 計画どおりできないと嫌になる
- 毎週計画を作り直している
- 一日遅れると全部やめる
- 勉強開始まで時間がかかる
- 参考書を一周できない
- 完璧主義
- 部活動が忙しい高校生
- アルバイト・就活が忙しい大学生
- 資格勉強をしている大学生
には特に使いやすい方法です。
逆に計画を細かくしたほうがよい場合
全員が計画不要というわけではありません。
例えば、
- 大量の締切がある
- 複数科目を完全に忘れてしまう
- 計画がないと一科目だけ勉強する
- 直前まで何もしない
という場合は、ある程度具体化します。
ただしその場合でも、
守るための計画ではなく、忘れないための計画
として使います。
保護者が「計画を立てなさい」と言いすぎない
高校生に、
テストまでの計画を全部作りなさい
と言っても、計画作り自体が苦手な場合があります。
その場合は、
今週どこまでやる?
今日最初は何をやる?
くらいから始めます。
避けたい質問
今月の計画は?
変えるなら
今日の最初の一問は?
です。
計画が崩れたとき
遅れを取り戻そうとせず、現在地から最重要課題を再開する。
例えば、
3日勉強できなかった
↓
3日分を全部やろう
ではありません。
今の×を3問確認
から再開します。
勉強計画は未来を縛るものではなく、次の行動を迷わないための道具。
全体をまとめると、
目標を決める
↓
大まかな順番を決める
↓
まず1周する
↓
○・△・×を確認する
↓
今週の課題を決める
↓
今日の最初の一問を決める
↓
実行する
↓
結果を見て計画を変える
です。
勉強が計画どおり進まないことは失敗ではありません。
勉強して得られた情報を使って、次の行動を変える。
これが重要です。
学習塾フィンランドでは「計画を作ること」より「動けること」を重視
学習塾フィンランドでは、
神授業×神勉強法×少人数
を軸にしています。
勉強計画についても、
一か月先まで詳細な予定を作る
こと自体を目的にはしません。
生徒ごとに、
- 志望校
- 定期テスト
- 模試
- 使用教材
- 部活動
- 学校課題
- 現在の学力
を確認して、
大きな目標
↓
今週行う範囲
↓
今日の課題
まで落とします。
そして実際の結果を見ながら修正します。
特に高校生の場合、
- 大学受験
- 英検
- 学校の定期考査
- 学校課題
を並行する必要があります。
大学生の場合も、
- 大学の授業
- 就職活動
- TOEIC
- 簿記
- 宅建
- IT資格
などを並行することがあります。
だからこそ、
崩れない計画を作ることより、崩れても再開できる仕組み
を重視します。

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